いつも仕事帰りに立ち寄るくまざわ書店の新書コーナーに面陳されていたので、思わず購入。
トレンド本の店にも平積みでたくさん置かれていた。
著者 岩尾 俊兵 氏
1989年生まれ。現在35歳でかなり若い。
慶応卒で、東大で経営学の博士号を取得ということだが、著者の博士号取得までの道のりが、かなりユニークである。
元々、岩尾陶磁器工業の一族であったが、父親の事業失敗のために一度高校進学を断念し、陸自の少年工科学校に入学。
その後、高卒認定試験合格後、慶応商学部に進学している。
かなりの苦労人という印象をうける。
普段の日常を経営という視点でみる
普段の日常で起こるトラブルを、面白おかしく経営学という視点で書かれてる。
居酒屋での些細なトラブル、妻との何気ない会話など、経営学という視点で捉えるとこんなにも面白おかしく問題を解決することが可能なのかと感心する。
経営学というのは、ドラッカーとかいわゆるお硬い学問というイメージであったが、かなり読みやすい。
全体を通した感想として、意外と利害関係だけではなく、感情的な分析が必要なんだなと思った。
また、著者が文学が好きなのか、章のタイトルが文学のパロディになっている。
おもしろい。
人生は経営でできている
最終章のタイトル
他の章については、日常や家庭環境など様々な場面を経営という視点で解説しているのだが、この章については、現在、我々が抱えている社会問題について述べられている。
政治における責任者の不在、環境破壊、etc…..
著者は、これらの問題は、社会から経営が失われたことが原因であると、
これのついては、非常に共感できる。
昔の政治家は、日本がこれから先の未来どのような豊かな国になるかを想像しながら政策というものを1つ1つ着実に実現をしていっていた。
色々と問題こそあったが、大義やビジョンというものを持ちながら政治というものを行っていた気質があった。
自分が持った権力を使うということに対して、ある一定の責任を持って行使しなければならないとの認識があり、周りもそのように振る舞っていたのだろう。
でも、今は、ちがう。
政治家として当選したのち、支持者のイデオロギーというものを叶えるだけの、有権者の尻をなめる政治家で溢れている。
いつから、政治家というものが国家の経営というものを捨ててしまったのか、
憤りを感じている有権者も多いのではないか。
最終章のみは、そんな社会に対し疑問を投げかける内容となっています。
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