樹木医に診断を依頼する方法

樹木医

樹木医と仕事をしていて一番良く聞かれるし、悩む問い合わせ、それは、

「樹木の診断をお願いしたいのですが、いくらくらいかかりますか?」

この回答は、本当に難しい。いろいろな条件があるし、樹種も樹齢も様々。

今回は、業界から干されるかもしれませんが、全部本音で答えちゃいます。

ご依頼の目的は?

仕事をしていると本当にいろいろな問い合わせがあります。

「自宅の庭木の元気がないので、見に来てほしい。」

「幹からきのこが出てきてしまったから、大丈夫か心配。」

結局、依頼者さんがその木を残したいのか、予算はいくらくらいかけられるのかを事前に整理してから依頼をしていただいたほうが、依頼される樹木医も提案しやすいので良いです。

診断と治療に分かれる

樹木医に依頼すると、まず最初に依頼された木が今どのような状態かについて診断し、その後に治療の提案がされます。

造園業者が樹木医を兼ねている場合には、樹勢回復のための造園工事とセットになっている場合もあります。

診断金額の相場と料金設定

診断の方にもよりますが、カルテを書かない外観診断(目視で診たり、木槌で叩いたりする診断)の場合、アドバイスのみで1~2万円程度

カルテや報告書を書いて3~5万円以上が相場なのではないでしょうか。

この他にも往復の交通費や機材の配送料などがかかります。

機械診断には、お金がかかる

主幹部が腐朽(腐ってスカスカになっている)可能性が高い場合には、機械診断を勧められる場合があります。

しかしながら、特殊な機材であるため診断費用もそこそこお高い。

主に日本国内で行われている機械診断は、レジストグラフピカスという二種類の機材があります。

レジストグラフ

樹木に細い針上のドリルを突き刺して内部の腐朽を測定する装置。

樹木に小さい穴を開けるが、影響はない。

https://iml-na.com/product/iml-powerdrill より引用


ピカス

弾性波を使用して内部の空洞を可視化する装置

https://www.iml-electronic.com/product/picus-sonic-tomograph より引用

取る断面の数にもよりますが、準備撤収で1日から半日程度かかるため人件費もかかります。

樹木が道路や建物などに接している場合で、安全を確保するためには必要ですが、そこそこ費用が発生します。

治療の場合

古い枝を落としたり、土を入れ替えたり、農薬を使用したり、支柱を立てたりいろいろな方法があります。

担当した樹木医に一番いい方法を提案していただけるでしょう。

また、長期的にどのような作業が発生するかを質問しておくとよいかと思います。

治療は一回で終わりではない

人間も大病したときは、何度も通院が必要なように樹木も定期的か診断と治療が必要です。

年1回程度は、担当した樹木医に連絡をとってみることをおすすめします。

結局、どこにお願いしたらいい?

ツテがないんだけど、って方のために列挙しました。

一般社団法人日本樹木医会 樹木診断治療受付
https://jumokui.jp/diagnosis

まぁ、一番無難な窓口だと思います。
結局のところ手の空いている人に振られるだけなので、ガチャに近いです。治療方針や金額なども振られた樹木医が決めることになっているので、誰に話がいくかによって満足度が違いますね。

都道府県の樹木医支部
https://jumokui.jp/about/branch

最近の支部は、NPO法人や一般社団法人を作って、仕事の受け皿としています。
これもどのような樹木医が出てくるか不明。

NPO法人樹木の生命を守る会
https://kinoinochi.com/about/

主に千葉で活動している。天然記念物等の文化財樹木の保全など結構頑張っています。
北関東あたりまでなら出張してくれるかも。

NPO法人樹木生態研究会
https://jyumokuseitai.org

数多くの樹木医が所属しており、日々研鑽に励んでいる集団。
いろいろな樹木医がいるので、事前に・・・が得意な人を紹介していただけませんか。と依頼するとよいかも。

NPOおおさか緑と樹木の診断協会
https://osakatree.jp

関西で熱心に活動している団体。
たしか100名以上所属しているので、関西在住だったらよいかも。

公益財団法人日本花の会
https://www.hananokai.or.jp/

建設機械のコマツが持っている公益財団。いわゆる老舗。サクラに特化している。

東京大学植物病院
https://webpark1802.sakura.ne.jp/hospital/index.html

東京大学がやっている植物病院。
樹木というより、農作物の病害などの対応が多いイメージ。

樹木医資格を持つ造園業者や樹木医事務所造園コンサル

造園業者さんが樹木医のライセンスをもって診断する場合があります。
そのまま造園工事の延長で樹勢回復作業までやってもらえます。
値段は、ピンキリかな

場合によっては、みどりの相談所に依頼

ちょっとした病虫害だったら、自分で対応出来る場合があります。
その場合、わざわざ樹木医を呼ばなくても緑の相談所と呼ばれるところが、相談に乗ってくれることが多いです。
一覧のリンクを貼っておくので、利用してみてほしいです。

趣味の園芸 緑の相談所一覧
https://www.shuminoengei.jp/?m=pc&a=page_s_qa_consult_list

ニセ樹木医にご用心

まぁ、本当にときどき偽樹木医というのがいるというのが、風の噂でききます。

認定機関である日本緑化センターでも注意喚起されています。
見分ける方法は、簡単で「樹木医証」を提示してもらうだけ。

本物だったら、カード型の樹木医証をみせてくれますよ。

日本緑化センター 樹木医なりすましに注意
https://www.jpgreen.or.jp/treedoctor/info.html#chuui

まとめ

樹木医に依頼をしてみたいけど、分からないが多すぎるとのことでとりあえずまとめてみました。

足りない部分がありましたら、随時更新していきますのでコメント欄で質問していただけると嬉しいです。

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