完全教祖マニュアル|人間の行動原理と宗教の行動について

ちくま新書

人を惹きつけるカリスマ性について知りたくて読んでみました。

著者 架神恭介、辰巳一世

早稲田文学部卒のフリーライターで、2009年初版という10年前くらい前の作品。
ちくま新書ということで、サクッと2時間くらいあれば読める新書です。

宗教作成のマニュアル化

内容は、タイトルの通りに宗教を作り教祖になる方法を示したマニュアルとなっています。
著者は、既存の宗教や新興宗教をよく研究し、宗教を作る側の視点で解説しています。

既存の宗教で、それぞれの戒律や役割、実際にやっていることをなどを事細かに信者に対してどのような効果や意味があるのかについて解説をしています。

お布施や教義の作り方、奇跡の起こし方や弾圧、迫害に至るまでその行為がそれぞれ信者や教団にとってどのような効果を生み出すのかを事細かに綴られています。

また、キリスト教、日蓮宗、日蓮正宗、創価学会、ゾロアスター教に至るまで、それぞれの発展を研究し、教義や信者がとる行動にどんな役割や意味付け、社会性の強化や効果があるのかについても事細かに記されています。

色々なところに喧嘩をうるスタイルとも捉えることもできるし、自分が宗教を信じている人は、少し悲しく思えるかもしれません。ですが、そういう方にこそ賢く信仰を続けるためにとって欲しい書籍です。

岡田斗司夫さんが言っていましたが、岩波や中公などのお硬い新書以外は、もって5年くらいの書籍寿命なのですが、15年以上も売れ続けている書籍です。
みなさんも一度お手にとって読んでみると楽しいかもしれないです。

全てのものは、マニュアル化できる?

この本を読んで感じたことは、すべてのものは類型化し分類し、体系化すればマニュアル化できるのかなと感じたことですかね。

この著者は、いろいろな宗教の行事や教義を仕組みとして捉えてこの本にまとめています。

マニュアル化の悪名さは、マルクスが資本論の中で効率化の中で仕事は、マニュアル化されブルシット・ジョブ(単純化されたクソみたいな仕事)になると予言しています。

宗教ですらいずれ同じことになるのではないのかなと思いました。

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